QNAPのNASはもともとVoD用サーバー、ライブエンコーダ配信サーバーを制作するために選択したわけですが、このVoDシステムの映像を視聴する側(クライアント)には何らかのPlayer装置またはデコーダソフトが必要になります。もちろんPCでも再生可能な訳ですが、それで、TV接続して簡単に視聴できるように良い装置はないかと検索していると、CuBox-iを見つけました。この5cm x 5cm x 5cm のCube-BOXでテストを開始したいと思います。この装置は当時8年ほど前にもAmazonに出展されていましたが、メーカーの販売価格よりもかなり高かったので、直接メーカーにオーダーしました。2ヶ月近く経過してやっと到着!!

その後、4GBのMicroSDカードと5Vの電源アダプタを購入して、OSのセットアップから開始しました。普通のIntel系CPUのマシンと違いARMですので、Bootの方法も全く違います。僕は最近Raspberry Piを中心に活動していましたので、SolidRUN社の近況はとくに調べていなかったのですが、いろいろな製品を開発していますね。当時よりすごく大きくなったような気がします。Intel,Marvellそして、まだi.MX6このCuBox-iは現役で出荷されていて活躍中だったんですね。

で、CuBox-iを探してみると電源アダプタと一緒に見つかりましたので、最新のインストール方法で動かしてみたいと思います。メーカーのページにアクセスするとサポート ⇒ デベロッパーセンター を選択してみます。

以前と全く違うページが現れました。プロダクトオーバービュー ⇒ NXP i.MX6 ベースドプロダクト ⇒ CuBox-i と進むとプロダクト概要とWindows,Mac,Linuxによるインストール方法を確認することが出来ますね。Home ⇒ Software Articles ⇒ i.MX6 Software と進むとCuBox-iに対応したOSの一覧リンクに移動できます。

いつの間にやらすごい対応していますね。なんでもありです。今のページには以前提供されていたIgnition installerが無いようです。このインストーラーは便利なんですが、他にアップロードされていないか確認してみます。GitHubにアップされていました。ただ4年前と古いようです。

以前、テストでインストールしたときのIgnitionがNASに残っていないか確認してみます。http://NAS_TS-119_IP:888 にアクセスします。またはMacBookProを使っていますので、Finder ⇒ 移動 ⇒ サーバー接続から確認します。

Ignition.imgファイルがありました。NASにバックアップをとっておいてよかったですね。

このIgnition.imgからインストーラを作成してみます。MicroSDカード 16GBをMacBookProに挿入しました。FATフォーマットしてアンマウントします。

$ diskutil unMountDisk /dev/disk5 ⇒ 数字はご自分の環境で変わりますので、確認して変更します。次にimgを書込みます。

$ sudo dd if=/Users/homeName/Downloads/ignition.img of=/dev/rdisk5 bs=1m

Password:

36+1 records in

36+1 records out

37912576 bytes transferred in 1.246251 secs (30421298 bytes/sec)

パスワード入力後、数秒で完了します。インストーラなのでこのソフトは小さいです。bootがマウントされますので、アンマウントします。このあとCuBox-iにMicroSDを挿入して電源ケーブルを差します。

Android4.4.4をインストールしてみます。選択して、“Install” をクリックインターネット回線の速度にもよりますが、僕の環境ではインストール終了までに1H近くかかりました。電源抜き差し後、起動したAndroid画面です。

他、LinuxOSやメディアセンター用のシステムもありますので、使いたいシステムを簡単にインストール出来ます。さて、CuBox-iでなにしましょう。